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ニキビ跡を綺麗に治療したい!治療方法やクリニックの選び方についてまとめました

ニキビ跡を綺麗に治療したい!治療方法やクリニックの選び方についてまとめました

顔はもっとも人から見られるパーツであり、自分自身も鏡を見るたびに目に入るところです。だからこそ、ニキビ跡に悩む人は少なくありません。

本記事では、ニキビ跡ができる原因やそのタイプ、そして治療方法について詳しく解説します。ニキビやニキビ跡について正しい知識を持つことで、治療と予防は十分可能です。美しい肌を取り戻すための第一歩として、ぜひ参考にしてくださいね。

ニキビ跡ができる原因

ニキビ跡ができる原因 ニキビは思春期の多くの人が経験する肌トラブルですが、適切なケアを行わないと、ニキビ跡として長期的に肌に残ってしまうことがあります。ニキビ跡ができる主な原因は、ニキビの炎症が悪化することです。ニキビは、毛穴に皮脂や角栓が詰まることで発生し、放置するとアクネ菌が増殖して炎症を引き起こします。炎症が深部に及ぶことでニキビ跡になりやすくなります。

また、ニキビを自分で無理に潰すことも、ニキビ跡の原因となります。無理に潰すと、細菌が周囲に広がり、炎症が悪化する可能性があるからです。さらに、肌に合わない化粧品やスキンケア製品の使用、過度な洗顔による肌の乾燥も、ニキビを悪化させる要因となります。

このようなニキビ跡は市販薬や一般の皮膚科では治療が難しく、レーザー治療など直接肌にアプローチする治療が必要です。そのため、ニキビが跡にならないようにするには、早めに皮膚科もしくは美容皮膚科に相談することが重要です。

ニキビ跡のタイプ

ニキビ跡のタイプ ニキビ跡には、いくつかのタイプが存在します。それぞれ原因や対処法が異なるため、どのようなものがあるか知っておきましょう。

赤いニキビ跡

ニキビの炎症が治まった後でも、肌表面に赤みが残ることがあります。これには、以下のような要因が考えられます。

・肌内部で炎症が続いている場合
・肌内部の炎症によって周囲にうっ血が起こっている場合

赤みのあるニキビ跡は「炎症後紅斑」と呼ばれます。これは、毛穴で起きた炎症により毛細血管が増え、肌が赤みを帯びた状態です。

赤ニキビの炎症が長引くと赤みが残る可能性が高くなります。多くの場合、肌のターンオーバーが進むにつれて自然に消えていきます。しかし、皮膚の深い部分まで炎症が広がっていた場合、赤みがなかなか消えないこともあります。

色素沈着したニキビ跡

ニキビが治った後に、茶色や紫色のシミのような跡が残ることがあります。これが色素沈着したニキビ跡です。

紫色に見える跡は、ニキビの炎症や膿が毛穴の壁を超えて広がり、周囲の毛細血管も破壊した結果として起こります。茶色に見える跡は、炎症や化膿により肌を守ろうとしてメラニン色素が大量に生成され、これが長期間肌に残ることで色素沈着を引き起こします。

ニキビの炎症が長引くと、メラノサイトが活性化し、ダメージから肌を守ろうと大量のメラニンが生成されます。この過程で、肌に茶色いシミのような跡が残ります。

赤みのある跡と同様に、色素沈着も肌のターンオーバーによって徐々に薄くなりますが、特に濃く残った場合は完全に消えるまでに時間がかかることもあります。

クレーター型のニキビ跡

ニキビの炎症が治まった後に、肌に陥没や凹凸ができることがあります。これはクレーター型のニキビ跡と呼ばれるもので、肌のターンオーバーやホームケアで治すことは難しく、医療機関で専門的な治療を受ける必要があります。

ニキビの炎症が悪化すると、毛穴の壁が破壊され、炎症が周囲の組織にまで広がります。炎症の範囲によって、肌の凹みの大きさや形などが変わってきます。

ニキビの炎症が真皮層まで達し、真皮の組織が破壊されることでクレーター状の跡ができてしまいます。特に、雑菌がついた手でニキビを潰してしまうと、跡が残りやすくなります。

ケロイド状のニキビ跡

ケロイド状のニキビ跡は、ニキビが発症していた部分が硬くなり、盛り上がってしこり状になるものです。この跡は触ると違和感や痛みを伴います。

ニキビの炎症が真皮層まで広がり、皮膚が傷を修復しようと異常にコラーゲンを生成することによって、ケロイド状の跡ができてしまいます。これらの跡は個人の体質によるところが大きく、盛り上がったニキビからケロイドになることもあります。

ケロイド状のニキビ跡は自然治癒が難しく、放置すると悪化する可能性があります。なるべく早く、適切な治療を受けることが重要です。

ニキビ跡の治療方法

ニキビ跡の治療方法 できてしまったニキビ跡には、いくつかの治療方法が存在します。ここでは、治療方法ごとの特徴や、どんなニキビに適しているかなどを解説します。

レーザー治療

レーザー治療にはいくつかの種類があり、それぞれ異なるメカニズムでニキビ跡を改善します。

・ピコレーザー
ピコレーザーは肌の内部に微細な空胞を作り、肌の再生を促す治療方法です。これにより、凹凸のあるニキビ跡の下から新しい皮膚が再生されます。

・CO2レーザー
CO2レーザーは肌表面にレーザーで微細な傷を付けることで、肌の再生を促します。この治療法は、特に凹凸のあるニキビ跡の改善に効果的です。

・IPL系レーザー
IPL(Intense Pulsed Light)系のレーザーは、緩やかにメラニン色素を排出させることで、色素沈着したニキビ跡を改善します。

レーザー治療は、ニキビ跡の種類や状態によって使い分けることが重要です。専門のクリニックで医師と相談したうえで、適切な治療方法を選びましょう。

ピーリング

ピーリングは、肌の角質を取り除き、新しい皮膚の再生を促進する治療方法です。ここでは、ケミカルピーリングとハイドラブースターの2つの方法について説明します。

・ケミカルピーリング
化学薬品を使用して肌の古い角質を剥がし、新しい皮膚を再生させます。この方法は、に効果的です。ピーリングによって肌のターンオーバーが促進されるため、ニキビ跡が目立たなくなり、新しいニキビもできにくくなります。

・ハイドラブースター
水流を利用して古い角質を浮かび上がらせ、吸引によって角質と角栓を取り除く方法(ウォーターピーリング)です。ピーリング剤を使って肌の再生力を高めるため、赤みのあるニキビ跡や薄い色素沈着の改善に効果が期待できます。また、角栓の除去により毛穴詰まりが解消され、新しいニキビの発生も防ぎます。

ピーリングは、角質ケアを通じてニキビ跡の改善を図るだけでなく、肌の健康を維持し、新しいニキビができにくい状態を作るのに役立ちます。

創傷治療

重度のクレーター状のニキビ跡には、レーザー治療では効果が出にくいことがあります。そこで効果を発揮するのが「ニードリング治療」です。これは、ごく細い針(約2mm)を使って皮膚の角層から表皮上層に小さな穴を開け、真皮を刺激し、美容成分を効率よく真皮に届ける治療法です。

現在は、ダーマペン4が新しい機器として使用されています。ダーマペン4は肌に微細な穴を開けることで、凸凹になったニキビ跡を肌の治癒力によって改善します。

また、ケミカルピーリングや美容液を併用することで、肌の再生力が向上し、ダーマペン4単体での治療を超える効果を発揮します。

イオン導入

イオン導入は、機器を使用して皮膚に微弱な電流を流し、水溶性の美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術です。従来のようにコットンや手で美容液を塗布するだけでは、成分が肌の表面にしか届きませんでしたが、イオン導入を用いることで、有効成分を真皮層までしっかりと届けることが可能になります。

イオン導入で使用される薬液は、一般的な化粧品とは異なり、皮膚科でしか扱えない高濃度の美容成分を含んでいます。代表的なものとしては、ビタミンCやトラネキサム酸などがあげられます。これらの有効成分をイオン導入で直接肌に導入することで、たんに化粧水を塗るよりも肌への浸透力が飛躍的に高まり、シミやしわの改善や瑞々しい肌の再生が期待できます。

ニキビ跡を治療するクリニックの選び方

ニキビ跡を治療するクリニックの選び方 ニキビ跡をクリニックで治療したいと考えた際の、選び方を紹介します。

美容皮膚科を受診する

ニキビやニキビ跡の治療をする際、皮膚科にするか美容皮膚科にするかで悩む方は多いでしょう。ここでは、皮膚科と美容皮膚科の違いについて説明します。

・皮膚科
とにかくニキビを治したい方には皮膚科が適しています。皮膚科で治療する最大のメリットは、健康保険適用で治療が受けられる点です。また、ニキビ治療に特化した皮膚科では、重度のニキビ治療も可能です。 ただし、皮膚科の治療は主に炎症を抑えることに重点を置いており、ニキビ跡の治療や美容的なケアは行わないことが一般的です。

・美容皮膚科
一方、美容皮膚科では、ニキビ治療に加えてニキビ跡や美肌ケアも行います。シミやシワの治療なども行っており、総合的な美肌治療を希望する方にはこちらがおすすめです。

ただし、美容皮膚科の治療は基本的に自費診療です。保険適用外のため、治療費が高額になるケースが多いです。

医師が所属している学会や持っている資格を確認する

ニキビ跡治療を受ける際には、医師の資格や所属学会を確認することが重要です。信頼できる医師かどうかを判断するために、以下のポイントをチェックしましょう。

・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医や日本皮膚科学会美容皮膚科
・レーザー指導専門医の資格を持っているかどうか
・日本皮膚科学会や日本美容皮膚科学会に所属しているかどうか

所属している学会や専門資格の有無を確認することで、より精度の高い治療を受けることができるでしょう。

診療内容や症例写真、アフターケアなどを確認する

事前に自分のニキビ跡に適した治療方法があるかどうかを確認することはもちろん、治療効果を見られるビフォーアフターの写真をチェックすることも重要です。

また、治療後のケアやフォローアップが充実しているかどうかも、クリニックを選ぶ際の重要なポイントとなります。

ニキビ跡を作らないための予防方法

ニキビ跡を作らないための予防方法 ニキビ跡を作らないためには、そもそもニキビのできにくい生活習慣を心がけることが大切です。ここでは、日常で実践できる予防方法を紹介します。

栄養バランスのとれた食生活を心がける

毎日の食生活は、肌の健康に大きな影響を与えます。ニキビを改善し、健やかな肌を育むためには、特にビタミンB群の摂取が推奨されています。ビタミンB2は、皮脂の分泌をコントロールし、ビタミンB6とともに皮膚炎の予防に役立ちます。ビタミンB群の多くは身体に蓄積されにくいため、日々の食事で補うことが大切です。

ビタミンB群以外にも、ビタミンCも抗酸化作用があり、肌の再生をサポートしてニキビ跡を防ぐ助けとなります。ビタミンEもホルモンバランスを整えるため、あわせて摂取すると良いでしょう。

ビタミンの種類によって、豊富に含む食材が異なります。以下に、肌の健康に影響のある主なビタミンごとに、おすすめの食材を記載しましたので参考にしてください。

・ビタミンB2:牛肉、豚肉、牛乳、納豆、青魚など
・ビタミンB6:いわし、さんま、鮭、いか、バナナなど
・ビタミンC:トマト、キウイ、いちご、レモンなど
・ビタミンE:いわし、うなぎ、オリーブ油、小麦胚芽など

保湿ケアを徹底する

健やかな肌を維持するためには、保湿が基本です。ニキビがある場合でも、しっかりと保湿を行い、乾燥を防ぐことが大切です。

特に洗顔後はすぐに化粧水などで潤いを補うようにしましょう。適切な保湿ケアにより、肌のターンオーバーが促進され、毛穴の詰まりも防げます。

セラミドなどが配合された保湿化粧品を使用することもおすすめです。また、外出時には紫外線対策を忘れずに行うようにして、肌への刺激を最小限に抑えましょう。

質のよい睡眠を心がける

美肌を育むためには、質の良い睡眠が欠かせません。毎日6時間以上の睡眠を確保し、同じ時間に寝ることを心がけましょう。

入浴でリラックスし、心身を整えることも重要です。寝具や下着類も肌に優しい素材を選び、常に清潔なものを使用しましょう。

ストレス対策をする

ストレスはホルモンバランスを乱し、ニキビの大きな原因となります。適度な運動や趣味の時間を設け、リラックスする方法を見つけましょう。神経を和らげる働きがあるビタミンB群の摂取も、ストレス対策として効果的です。

ニキビに触らないようにする

ニキビは触らないようにしましょう。雑菌でさらに炎症が進み、跡が残りやすくなりますニキビを触った手で他の部位を触ると、ニキビが広がる可能性もあります。また、使用するメイクブラシやパフ、タオル、シーツなどは常に清潔に保ちましょう。これらに付着した雑菌が肌に移ると、ニキビを悪化させる原因となります。

ニキビを潰したくなる気持ちはよくわかりますが、我慢することが大切です。どうしても気になる場合は、清潔な手で優しく拭き取るようにしましょう。ニキビパッチを使用するのも一つの方法です。ニキビに触らないようにすることが、ニキビを早く治すことにつながります。

編集部まとめ

ニキビ跡にはさまざまなタイプがあり、それぞれに適した治療が必要です。適切なクリニックを選び、専門的な治療を受けることで、ニキビ跡の改善が期待できます。また、ニキビを予防するためには日々の食生活や保湿ケア、ストレス対策がとても重要です。ビタミンB群やCの摂取、適度な運動、質の良い睡眠も欠かせません。

継続的なケアを行い、ニキビやニキビ跡のない、美しい肌をキープしましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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