目元のたるみ・ほうれい線・二重あごなど、年齢を重ねることによる肌の変化に悩んでいる方のなかには、ハイフ(HIFU)について知りたい方もいるのではないでしょうか。
ハイフは高密度の超音波エネルギーを使い肌の奥に照射してダメージを与えることで、肌の修復を促し、脂肪組織の破壊を生じさせてリフトアップする施術です。
老けた印象が出やすい顔にハイフの施術を行うことによってメリットも多いですが、やはりデメリットもあるため事前に理解したうえで施術を受けるのが望ましいでしょう。
こちらでは、ハイフを顔に施術する時のデメリット・メリット・失敗しやすい方の特徴などを紹介します。
ハイフを顔にするデメリット
顔に直接メスを入れることなくたるみの改善効果が望めて、コラーゲンの生成の促進も期待できるハイフは、メリットばかりだと感じる方も多いでしょう。
ただし、ハイフにはデメリットもある点をあらかじめ理解しておく必要があります。メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで施術を受けましょう。
施術費用が高額である
ハイフの施術は自由診療のため、公的な保険は適用されません。そのため費用がある程度高額になることを理解しておきましょう。
使用される機種や照射する範囲などによっても費用が異なり、顔全体であれば55,000円〜77,000円(税込)です。顎下や首周りを含むと77,000円〜275,000円(税込)になることもあります。
施術に使う機器や施術をする深さなどによっても、相場は変わってきますが、これだけ差がある理由としては2種類のハイフがあるからです。
実はハイフには医療用とエステ用があり、エステ用のものは医療用よりも出力を弱めているため相場よりも低い金額に設定されている可能性もあります。
手を出しやすくなる反面、場合によっては熱傷などのトラブルが起こることもあるため注意が必要です。
またハイフの施術に関しては一度きりで終わるものではないため、初回が値引きされていたとしても効果を持続させる期間は追加の費用がかかってきます。
トータルでどれくらいの費用がかかるのか、しっかりと考えたうえで施術を受けましょう。
ハイフシャワーといって肌の浅い層を狙って治療する施術もあり、痛みやダウンタイムがほとんどなく行える施術もあります。本格的なハイフ治療をする前に体験してみるのもおすすめです。
効果が永久的ではない
ハイフの施術を1回受ければ、半永久的にリフトアップ効果が持続すると思った方もいるのではないでしょうか。
しかし実は、ハイフのリフトアップ効果は1回の施術で半永久的に続くものではありません。
もちろん個人差はありますが、治療効果のピークは2ヵ月目です。
その後徐々に効果が薄れていき、約半年で効果が切れるのが一般的になります。きれいな肌を持続させたい場合には3〜6ヵ月に1回、再度施術を行うことが理想です。
年間でいうなら、3回か4回までが適正回数になります。
ただ、目元やハイフシャワーの効果を持続させたい場合には、1〜2ヵ月ごとに施術を受けるのがおすすめです。
熱傷などの副作用の危険性がある
副作用としてはむくみ・痛み・赤み・肌荒れ・乾燥などがあります。
ハイフは高密度の超音波を照射してターゲットの部位に高熱を発生させるため、まれに熱傷などのトラブルが起こる場合があり、以下のような副作用が報告されています。
- 熱傷
- 神経の一部を損傷
- ミミズ腫れ
- 内出血
体調や肌質によっては筋肉痛や痺れなどが一時的に起こることもあります。
エステなど非医療用の機器を使用している場合には施術者の技術や経験の不足によって熱傷などのトラブルが起こる可能性は否定できません。
トラブルに巻き込まれないためにも、ハイフの施術を受けるクリニック選びは慎重に行いましょう。
ハイフは肌の内層部を傷つけることによってたるみを解消する施術のため、慎重な照射を要求される医療行為になります。
安全性を考えたうえでも医療機関を受診することをおすすめします。
ハイフを顔にするメリット
ハイフのデメリットは、事前に費用を確認することや信頼のおけるクリニックで施術を受けることである程度回避が可能です。
施術前に、費用やクリニックの症例などを確認して慎重にクリニック選びを行いましょう。
ハイフにはメリットも多いので、デメリットを回避できるように工夫しながら施術を受けるのがおすすめです。こちらで、ハイフのメリットを詳しくみていきましょう。
切らないでリフトアップできる
クリニックでリフトアップを行う場合、皮膚を切開してたるみを取る方法や糸リフトなど手術が必要になるメニューが豊富にあります。
手術に抵抗がある方にとっては、ハードルが高いと感じてしまうでしょう。
しかしハイフは機器で高密度の超音波を肌に照射する施術なので、メスを使った手術を行わないケースが多いです。
ハイフは皮膚の深層部分にあるSMAS筋膜までアプローチすることができ、筋膜を引き締めることで皮膚を切らずにリフトアップが望めるのです。
短時間で施術できる
ハイフは施術時間が短めな点もメリットです。
一番軽いハイフシャワーで約15分、顎下や首まで含んだ施術をしても約40分と1時間かからず施術が終わるクリニックもあります。
一般的にいうと30〜60分程度、長めに見たとしても90分以上はかからない施術なのでとても受けやすいかと思います。
ただし、使用される機器や部位などによってかかる時間が変わる可能性があるため、事前に確認しておくと安心です。
ほとんどの方に肌質改善などの効果が期待できる
ハイフは、SMAS筋膜を主なターゲットとして熱で刺激を加え、筋膜が引き締まることでリフトアップ効果が期待できる施術です。
また、ターゲットが刺激を受けることで体内にてコラーゲンの生成が促されます。
そのため、多くの方にハリや弾力のアップ・たるみ改善・美肌部肌効果などの肌質改善がみられるといわれています。
ハイフは皮膚のなかでも真皮層・脂肪層・筋膜とさまざまな層に対してアプローチができるため、リフトアップだけでなくむくみや小じわ改善にも効果があります。
ハイフシャワーといわれる浅い層に対しての施術では、刺激も少ないうえに毛穴縮小や肌ツヤアップも期待ができるので、痛みが苦手という方にも無理なく受けられます。
妊娠中の方・シリコンやプレートなどが入っている方・ケロイド体質の方など施術を受けられない方もいますが、ほとんどの人は治療が可能で肌質改善効果が期待できます。
ハイフで失敗しやすい方の特徴
ハイフの施術を受けるときには、クリニック選びがとても重要になってきます。ハイフで失敗をしてしまう方は、このクリニック選びで失敗しているケースが多いでしょう。
ハイフで失敗しやすい方の特徴を詳しくみていきましょう。
施術経験が少ないクリニックで施術を受ける方
ハイフは適切なパワーで行わないと、熱傷などのトラブルが起こる可能性があります。
一口にクリニックといっても、症例が豊富なクリニックもあれば、あまりハイフの施術の経験を積んでいないクリニックもあります。
クリニックならばどこでも大丈夫だと思って経験の少ないクリニックを選んでしまうと、失敗につながることもあるでしょう。
クリニックを選ぶ時には、症例なども事前にチェックしたうえで経験豊富なところを選びましょう。
アフターフォローに対応していないサロンで施術を受ける方
ハイフの施術では、まれに熱傷や赤みなどのトラブルが起こることがあります。万が一トラブルが起こった場合は、アフターフォローを受ける必要が出てくるでしょう。
アフターフォローを受けられないエステサロンやクリニックで施術を受けてしまうと、トラブルの状態のまま対応されず失敗する結果にもなりかねません。
ハイフの施術を受けるときには、アフターフォローがしっかりしているかを事前に確認しましょう。
しっかりしたアフターフォローに対応したクリニックなら、施術による肌トラブル以外にも次回の施術の時期や、日常生活で気を付ける点など心配なことについていつでも質問できます。
ハイフのデメリットをしっかりと把握していない方
先程お話しした通り、ハイフには費用が高くなりがちな点や、効果が半永久的に続くわけではない点など、いくつかデメリットといえる点もあります。
それを把握せずにいきなり施術を受けてしまうと、思ったよりも費用がかかってしまった、継続して通えず結局効果が継続できなかったなどが起こりがちです。
結果的に、失敗したなという気持ちになってしまう方もいるでしょう。
費用の面は、事前にクリニックに問い合わせをしてしっかり把握しておくと安心です。また、継続していくことも考慮したうえで予算を立てるようにしましょう。
顔ハイフはどんな方に向いてる?
ハイフでの施術に向いているのは、どのような肌悩みのある方なのでしょうか。ハイフの施術が向いている肌悩みを、詳しくみていきましょう。
目元のたるみが気になる方
目元のたるみが気になって、毎日目元専用の美容液などでケアしている方も多いのではないでしょうか。
目元にたるみがあると、一気に老けた印象に見えてしまうかもしれません。
浅いしわならば目元専用の化粧品でケアできても、たるみまで進行してしまうとセルフケアで改善するのは難しいのが現実です。
目元のたるみが気になる方は、たるみ改善に効果が期待できるハイフの施術を検討してみてはいかがでしょうか。
ハイフ施術はたるみが強くなってからよりも、たるみが気になり始めたくらいに受けておくと非常に効果的です。
費用が高額になりやすいため40歳を超えてから受けてる方の多い施術ですが、30代くらいから始めた方のほうが効果を実感しやすいといわれています。
ほうれい線・マリオネットラインが気になる方
年齢を重ねると、口元に肌悩みを持つ方が増えてきます。口元の肌悩みといえばほうれい線が有名です。
ほうれい線は、皮膚の弾力が低下して支えきれなくなった脂肪が重力で集まり、溝が深くなることでできるといわれています。
また、頬の筋肉をあまり動かさないことによってもできてしまう可能性があるでしょう。
そしてほうれい線だけではなく、マリオネットラインも老けて見える原因のひとつです。
マリオネットラインとは、口の横から下に向かってできる溝のことを指します。マリオネットの口元に似ていることから、このように呼ばれています。
今まで意識していなかった方も、三面鏡を使って口元を見てみると自分のマリオネットラインに気付くかもしれません。
ほうれい線やマリオネットラインが改善すれば若々しい印象が望めるため、ハイフの施術を受けるのがおすすめです。
二重あごが気になる方
二重あごに代表されるフェイスラインのたるみは、老けた印象や太った印象を与えてしまう可能性があります。
若い方でも、下を向いてスマホを見ている時間が長いなど生活習慣や姿勢が原因で二重あごになる可能性もあるため注意しましょう。
二重あごが気になっている方も、ハイフの施術に向いています。
二重あごに代表されるフェイスラインのたるみは、老けた印象や太った印象を与えてしまう可能性があります。
若い方でも、下を向いてスマホを見ている時間が長いなど生活習慣や姿勢が原因で二重あごになる可能性もあるため注意しましょう。
二重あごが気になっている方も、ハイフの施術に向いています。
ハイフを安心して受けられるクリニックを選ぼう
ハイフの施術は、まれに熱傷などのトラブルが起こる可能性があります。そのため、クリニックは慎重に選ぶ必要があるでしょう。
ハイフの費用はある程度高額になるため、どうしても安いクリニックやエステサロンの金額に目が行ってしまうでしょう。
しかし、経験が浅くアフターサービスも充実していないクリニックやエステサロンを選んでしまうと、取り返しのつかないトラブルにつながりかねません。
大事な顔の施術を任せるクリニックは、信頼できるクリニックでなくてはならないのです。
まとめ
顔へのハイフの施術は、ほうれい線・マリオネットライン・二重あごといったたるみによる肌悩みの改善に効果が期待できます。
悩んでいる方は、ハイフの施術を受けてみるのもよいでしょう。
ただし、ハイフには費用がある程度高額になる点・継続して施術を受ける必要がある点・熱傷などのトラブルが起こる可能性がある点など、いくつかのデメリットもあります。
デメリットも理解したうえで、施術を受けるようにしましょう。
ハイフは継続して施術を受ける必要があるため、長く付き合っていけるクリニックを選ぶことがとても大事です。
参考文献