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シミとほくろの違いは?判別方法についても徹底解説!

シミとほくろの違いは?判別方法についても徹底解説!

「シミとほくろにはどのような違いがあるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。見た目が似ているため、シミとほくろを見分けるのは難しいことがあります。 本記事では、シミとほくろの違いについて以下の点を中心にご紹介します!

  • シミとほくろの発生メカニズムの違い
  • シミとほくろの違い
  • シミとほくろの予防方法

シミとほくろの違いを理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

シミとほくろの発生メカニズムの違い

シミとほくろの発生メカニズムの違いシミとほくろは発生メカニズムが異なります。以下で、シミとほくろの発生メカニズムの違いを詳しく解説します。

シミはメラニン色素由来

シミはメラニン色素が表皮に沈着し、蓄積して発生します。主な原因はストレス、生活習慣、紫外線、そして肌老化によるターンオーバーの乱れです。紫外線にさらされると、肌はダメージを受け、ターンオーバーが正常に機能しなくなることで、メラニン色素が肌に蓄積し、シミが形成されます。

また、肌の老化もシミの原因です。年齢を重ねると、若い頃には目立たなかったシミが徐々に現れてきます。肌の老化はストレスや喫煙などの生活習慣の乱れが引き金となるため、シミを予防するには、紫外線対策とともに、規則正しい生活習慣の維持が重要です。

ほくろは母斑細胞由来

ほくろは、真皮にあるメラニン色素を作り出す母斑細胞と呼ばれる細胞が増殖し、集まって黒く沈着することで形成されます。ほくろの発生原因は、女性ホルモンや遺伝、紫外線が関与していると考えられていますが、明確な原因はまだ解明されていません。

ほくろは母斑細胞が集まってできる良性の皮膚腫瘍で、色素性母斑または色素細胞母斑とも呼ばれます。
また、ほくろは黒っぽく見えますが、褐色や茶色、無色のものもあります。幼少期からでき始め、女性ホルモンや遺伝により色調や大きさが変化する場合があります。

ほくろは良性ですが、メラノーマと呼ばれる悪性の皮膚がんと似ているため、見分ける必要があります。メラノーマは、皮膚のメラノサイトが癌化することで発生し、30代以降に見られることが多いようです。
新しくできたほくろが大きくなったり、形が変わったりする場合は、メラノーマが疑われるため、早めに診察を受けることが推奨されます。また、メラノーマは手足の爪下や足の裏にできるため、定期的な観察が重要です。

シミとほくろの違い

シミとほくろの違いシミとほくろにはどのような違いがあるのでしょうか。さまざまな視点からの違いを解説します。

色の違い

シミとほくろの違いの1つ目は色です。

シミ
シミは薄い茶色から茶褐色の色調が多く、薄い色をしています。

ほくろ
ほくろは、シミよりも色が濃いとされ、褐色から黒色が多くみられます。茶色っぽいほくろもあるため、1〜2mm程度の小さなものならほくろの可能性があります。

シミとほくろの色の違いを知ることで、より正確に見分けられますが、判断が難しい場合は皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。

触感の違い

シミとほくろの違いの2つ目は触感です。

シミ
シミは平坦で、肌と一体化しているため、触っても凸凹がなく滑らかです。メラニン色素が表皮に蓄積してできるため、肌の表面に浮き出ることはありません。

ほくろ
ほくろは盛り上がっているものが多く、触ると肌の表面から突出しているのがわかります。
しかし、平坦なほくろもなかにはあります。

シミとほくろの触感の違いを知ることも、シミとほくろを見分けるうえで大切です。

大きさの違い

シミとほくろの違いの3つ目は大きさです。

シミ
シミの大きさは、2〜3mmの小さなものから、直径が数cmに及ぶものまでさまざまです。そして、シミは紫外線や加齢の影響で徐々に広がっていくとされています。

ほくろ
ほくろは、1〜2mmの小さなものが多く、ほとんどが5mm以下とされています。

シミとほくろの大きさの違いを理解することで、より正確に見分けられます。

発生時期の違い

シミとほくろの違いの4つ目は発生時期です。

シミ
シミは後天的な色素沈着によるもので、主に30代以降に現れます。紫外線や肌老化によるターンオーバーの乱れが原因で、年齢とともに濃くなることがあります。ただし、そばかすは遺伝的要素が強く、幼少期に発生して思春期にピークを迎え、成人すると色が薄くなるケースもあります。

ほくろ
ほくろには先天性と後天性のものがあります。先天性のほくろは生まれたときからあり、遺伝的要因が強いとされています。後天性のほくろは幼少期からでき始め、紫外線やホルモンバランスの影響で発生しますが、年齢とともに増えることもあります。

シミとほくろは上記のような違いがあるとされていますが、自身で判断が難しい場合は、診察を受けることが推奨されています。

シミとほくろの悪性化の可能性

シミとほくろの悪性化の可能性シミとほくろの悪性化の可能性を解説します。

シミ
シミ自体が悪性化することは稀ですが、シミの色や形が急激に変わる、急に大きくなる、痛みやかゆみが出るなどの症状が現れた場合は、医師に相談しましょう。
したがって、シミが悪性腫瘍に変化する可能性は低いですが、変化がある場合は皮膚科医に相談しましょう。

ほくろ
ほくろが盛り上がっていること自体は問題ありませんが、急に大きくなる、出血する、かさぶたができる、ジュクジュクする、色に濃淡差ができるなどの変化が見られた場合は、悪性の可能性があります。
このような変化がある場合は、皮膚科を受診し、皮膚を切り取って調べる病理検査を行うことが推奨されます。

皮膚の健康を守るためには、定期的な自己チェックと皮膚科医の診察が不可欠です。気になる変化があれば、早めに対応し、日々の生活を安心して過ごせるように努めましょう。

シミとほくろの治療方法

シミとほくろの治療方法シミやほくろは見た目が似ているため、それぞれに適した治療方法を知ることが大切です。
以下で詳しく見ていきましょう。

シミの治療方法

シミの治療方法は、シミの種類や原因によって異なります。以下で代表的なシミの種類とそれぞれの治療法を詳しく解説します。

老人性色素斑の治療法

  • レーザー治療:レーザーを照射して、メラニン色素を破壊し、シミを薄くするとされています。
  • 光治療(フォトフェイシャル):IPL(Intense Pulsed Light)を使用します。広範囲のシミなどに効果が期待できます。

そばかすの治療法

  • 光治療(フォトフェイシャル):IPLを用いた治療で、そばかすの色を薄くし、肌のトーンを均一にします。ただし、再発しやすいのが特徴です。

肝斑の治療法

  • 内服薬(トラネキサム酸):炎症を抑え、メラニンの生成を抑制します。
  • 外用薬(ハイドロキノン):メラニンの生成を抑える効果が期待でき、シミを薄くするとされています。

炎症後色素沈着の治療法

  • 経過観察:時間とともに自然に薄くなることがあるため、経過を観察する場合があります。
  • 外用薬(ハイドロキノン):メラニンの生成を抑え、色素沈着を改善します。

脂漏性角化症の治療法

  • 凍結療法:液体窒素を使用してイボを凍結、除去します。
  • 電気メス:電気メスでイボを取り除く方法です。

真皮メラノサイトーシスの治療

  • レーザー治療:真皮にあるメラニンをターゲットにして破壊し、シミを改善します。

シミの治療は、皮膚科医に相談して適切な方法を選ぶことが重要です。また、日々のスキンケアで予防することも大切なので、正しい日焼け止めの塗り方やクレンジング方法を意識し、シミを防ぎましょう。

ほくろの治療方法

ほくろの治療方法は、ほくろの状態や患者さんの希望に応じてさまざまです。ほくろの状態別の治療方法は以下のとおりです。

盛り上がりのあるほくろの場合
盛り上がりのあるほくろの治療には、手術や炭酸ガスレーザーが適しています。手術では深い部分の母斑細胞まで除去できるため、再発の心配が少なく、くぼんだ跡が残ることがありますが、除去できるといわれています。
一方、炭酸ガスレーザーはほくろの盛り上がり部分を削り取り、色も薄くなりますが、深部にメラニン色素を産生する母斑細胞がある場合は黒い色が残ることがあります。

盛り上がりがないほくろの場合
平坦なほくろの場合、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、炭酸ガスレーザー、手術のいずれかが選ばれます。
Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に特異的に反応してダメージを与えるため、周囲の組織にはほとんどダメージを与えず、複数個所の治療が可能とされます。
炭酸ガスレーザーはほくろの表面を削り取る方法で、1〜2回の照射で効果が期待できます。手術は再発の心配が少なく、深部まで除去できる治療法です。

どの治療法も、それぞれのほくろの状態や患者さんの希望に合わせて選択されます。適切な治療を受けて、美しい肌を保ちましょう。

シミとほくろの予防方法

シミとほくろの予防方法最後に、シミとほくろを予防する方法を解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

シミの予防方法

シミのセルフケアには、紫外線対策、食生活の見直し、生活習慣の整え、市販薬の使用などが役立ちます。主な予防法は、以下のとおりです。

紫外線対策
シミを予防するには、紫外線対策がとても重要です。紫外線はシミを濃くするだけでなく、新しいシミを作る原因にもなるため、SPF値が高く、PA++以上の日焼け止めを選び、2〜3時間おきにこまめに塗り直しましょう。
また、サングラスや日傘、アームカバーなどの日焼け対策グッズの使用もおすすめです。

食生活の見直し
バランスの取れた食生活は、シミの予防に欠かせません。ビタミンCやビタミンEが豊富に含まれるほうれん草、ブロッコリー、ナッツ類などを積極的に食事に取り入れましょう。また、ビタミンAや亜鉛などの栄養素も肌の健康に寄与します。

生活習慣を整える
生活習慣の改善もシミの予防に効果が期待できます。まず、十分な睡眠を確保することにより、成長ホルモンの分泌が促され、肌のターンオーバーが正常に保たれます。そして適度な運動を取り入れることで、新陳代謝が活発になり、肌の健康が向上します。
さらに、リラックスできる時間を作り、趣味やリラクゼーションを取り入れて、心身のバランスを整えましょう。

市販薬の使用
ビタミンCやL-システインなどの成分が含まれた内服薬や、ビタミンC誘導体を含むスキンケア用品を使用することで、シミを薄くする効果が期待できます。
ドラッグストアで購入できるスキンケア用品もあるため、自分の肌質に合ったアイテムを選び、継続的に使用することがポイントです。

シミの予防には、紫外線対策、バランスの取れた食生活、健康的な生活習慣の維持、そして市販薬の活用が重要です。日々のケアを怠らず、自分に合った方法でシミ対策を実践しましょう。

ほくろの予防方法

ほくろは皮膚の深い層で発生するため、セルフケアでの除去や改善は難しいのが現実です。
しかし、ほくろを増やさないためには以下のことに気を付けましょう。

紫外線から守る
シミと同様ですが、ほくろを増やさないためには、紫外線対策が欠かせません。日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘、UVカットの衣服を活用して肌を紫外線から守りましょう。

バランスの取れた食生活
シミの予防と同じように、健康な肌を保つためには、バランスの取れた食生活が大切です。ビタミンCやビタミンE、亜鉛などの栄養素が豊富な食品を積極的に摂取しましょう。これらの栄養素は肌の健康を保ち、ほくろの発生を防ぐ効果が期待できます。

生活習慣の改善
規則正しい生活習慣を心がけることはほくろの予防にも重要です。十分な睡眠を確保し、適度な運動を取り入れることで、全身の新陳代謝が良くなり、肌の健康が促されます。ストレスを溜めないようにリラックスする時間を持つことも大切です。

ほくろの予防には、紫外線対策、バランスの取れた食生活、規則正しい生活習慣が基本となります。

まとめ

まとめここまでシミとほくろの違いについてお伝えしてきました。シミとほくろの違いの要点をまとめると以下のとおりです。

  • シミはメラニン色素が表皮に沈着し、紫外線や生活習慣の乱れが原因で発生するが、ほくろは母斑細胞が真皮に集まり、女性ホルモンや遺伝が関与している
  • シミは紫外線や加齢で30代以降に現れ、薄茶色から茶褐色で平坦だが、ほくろは先天性と後天性があり、1〜2mmの褐色から黒色をしており、盛り上がっているとされる
  • シミとほくろは、紫外線対策やバランスの取れた食生活、健康的な生活習慣の維持が重要で、なかでもほくろは皮膚の深部で発生し、セルフケアは難しいため、皮膚科医の診察が推奨される

シミとほくろにはさまざまな違いがありますが、日常生活でのケアが大切です。セルフケアでの改善が難しい場合は、皮膚科医に相談してみてください。自分に合った方法で日々のケアを続け、美しい肌を保ちましょう。

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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