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シミを消す方法は?シミの種類やシミができる原因、予防方法まで徹底解説!

シミを消す方法は?シミの種類やシミができる原因、予防方法まで徹底解説!

「シミが気になる…」とお悩みの方はいませんか?シミは年齢や生活習慣によりできやすくなるため、その原因や予防方法を知ることは大切です。
本記事では、シミを消す方法について以下の点を中心にご紹介します!

  • シミができる原因
  • 美容皮膚科でシミを消す方法
  • セルフケアでシミを予防するには

シミを消す方法を理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

そもそもシミとは

そもそもシミとは

シミは、メラニン色素が肌に蓄積した状態を指します。通常、メラニンは肌のターンオーバーによって垢となり剥がれ落ちますが、何らかの影響で定着するとシミになります。
紫外線による過剰なメラニン生成やホルモンバランスの乱れでできる肝斑など、原因はさまざまです。
シミの種類によって対処法も異なるため、まずはシミができる原因を知り、適切な対策を取ることが重要です。

シミの種類

シミの種類

シミにはさまざまな種類がありますが、それぞれの特徴を理解し、適切にケアする必要があります。以下で詳しく解説します。

老人性色素斑

老人性色素斑は、紫外線ダメージの蓄積や加齢によって生じる茶色から黒色の円形のシミです。境界がはっきりしており、顔や手、腕などに不規則に現れ、大きさは数mm~数cmとさまざまですが、年齢とともに増え、色が濃くなる傾向にあります。しかし、紫外線を多く浴びる方は若い世代にも見られることがあります。
すでにできているシミに紫外線が当たると、さらに色が濃くなるため、日焼け止めなどで紫外線対策を徹底することが大切です。

そばかす(雀卵斑)

そばかす(雀卵斑)は、小さな茶色の斑点状のシミで、鼻や頬、腕などに散らばって現れます。そばかすの主な原因は遺伝で、色白の方に多く見られます。
幼少期から思春期にかけて目立ちやすく、夏になると紫外線の影響で色が濃くなり、冬には薄くなることがあります。 そばかすは紫外線対策をしっかり行うことで、そばかすの悪化を防げるため、日常的なケアが大切です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、ケガや虫刺され、ニキビ跡などの炎症後に肌のターンオーバーが乱れ、メラニン色素が排出されず色素が沈着して生じるシミです。色のばらつき(色ムラ)と、不明瞭な輪郭が特徴で、顔や身体のどこにでも発生します。

炎症後色素沈着を防ぐためには、スキンケアのときに肌を強くこすらないことが重要なため、触らない、こすらないを意識して、肌の健康を保ちましょう。

肝斑

肝斑は、頬骨や額などに左右対称に現れる薄茶色から茶褐色のシミです。不明瞭な輪郭が特徴で、なかでも30代から40代の女性に多く見られます。紫外線や女性ホルモンの乱れ、摩擦が主な原因とされていますが、紫外線によって悪化することもあるため、紫外線対策が重要です。肝斑が気になる方は、スキンケアにも気を配りましょう。

後天性真皮メラノサイトーシス

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、灰色や青みを帯びた褐色のシミで、米粒大の大きさが特徴です。20代頃から発生することが多く、主に顔の頬やおでこに現れます。 後天性真皮メラノサイトーシスの原因が不明なため、肌の深い部分にできるためアザと分類されることもあります。

後天性真皮メラノサイトーシスはなりやすい方の特徴もわかっていないのが現状ですが、シミが気になる方は、皮膚科医の診断を受けることが推奨されます。

脂漏性角化症

脂漏性角化症とは、黒褐色でイボのような形状をしたシミで、ほくろよりも硬くてボコボコしています。老人性色素斑が長期間放置されることで発生し、老人性イボとも呼ばれます。40代から60代の年齢層に多く見られ、顔や頭部、手足に現れます。主な原因は紫外線や加齢です。
基本的には良性で治療の必要はありませんが、異変を感じた場合は皮膚科の受診をおすすめします。

シミができる原因

シミができる原因

何が原因でシミができるのでしょうか?主な原因を以下で見ていきましょう。

紫外線

シミの主な原因といわれる紫外線には、UVAとUVBの2種類あります。紫外線を浴びると、皮膚の基底層にあるメラノサイトが刺激され、肌を守るためにメラニン色素を作り出します。しかし、紫外線を浴び続けると、ターンオーバーが追いつかずメラニン色素が蓄積し、シミとなります。

特に、夏の日差しのような強い光を持つUVB(紫外線B波)は、波長が短いため、皮膚の表皮に容易に到達し、肌に強力なダメージを与えます。このため、UVBはメラニン色素を大量に生成させ、排出されない場合に色素沈着を引き起こします。
もう一方のUVA(紫外線A波)は、全紫外線の約95%を占めます。直接的なダメージは少ないものの、真皮への浸透力が高く、長時間照射されることでメラニン生成を促し、シミを誘発します。

一度できてしまった真皮のシミはセルフケアで目立ちにくくするのが難しく、美容皮膚科での施術が必要になるため、シミを予防するためには、日焼け止めをこまめに塗り直し、帽子や日傘で肌を覆うなどの紫外線対策が重要です。

ターンオーバーの乱れ

シミの原因としてターンオーバーの乱れがあります。正常な肌のターンオーバーは、20代では約28日間の周期で行われ、メラニン色素を表面に押し出して垢として剥がれ落ちます。しかし、年齢を重ねるとサイクルが遅くなり、30〜40代では約45日間が必要となります。ターンオーバーが遅くなると、メラニン色素が肌に蓄積しやすくなり、シミの原因となります。

生活習慣の乱れや乾燥、ストレス、無理なダイエット、アルコール、喫煙などもターンオーバーの乱れを引き起こします。なかでも喫煙は、メラニン色素の生成を抑えるビタミンCを多く消費するため、シミができやすくなります。
また、過剰なスキンケアや強い摩擦による洗顔もターンオーバーを乱す原因となります。必要以上に保湿力の高い美容液やクリームは、肌の自己再生力を弱め、ターンオーバーのサイクルを崩します。

ターンオーバーを正常に保つためには、規則正しい生活、バランスのよい食事、適度な運動、そして紫外線対策が不可欠です。プロの目で肌の状態をチェックしてもらい、自分に合ったスキンケア方法を見つけることも、シミのない美しい肌を保つために重要です。

美容皮膚科でシミを消す方法

美容皮膚科でシミを消す方法

美容皮膚科では、気になるシミを消す方法があります。どのような治療があるのか以下で解説します。

レーザー治療

レーザー治療は、レーザー光線をシミに当ててメラニンを破壊することでシミを目立ちにくくする方法です。短期間での改善が期待できるため、すぐに効果を感じたい方におすすめです。
レーザー治療の費用はシミの大きさによって異なり、1cm以内のシミであれば1回5,000円〜2万円程度です。治療期間は約3ヵ月で、1〜5回の治療で改善が感じられるでしょう。

また、レーザー照射後はターンオーバーが促され、毛穴の引き締め効果も期待できるため、シミだけでなく、肌質の改善も目指したい方に適した施術です。
ただし、肌に合わない場合はシミが濃くなることもあるため、事前に医師とよく相談することが大切です。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を使用して古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促しシミの改善を図る治療法です。シミだけでなく、ニキビやしわ、くすみなどの肌トラブル全般に効果が期待できます。
費用は1回5,000円〜7,000円程度が目安で、特別なピーリングでは1回2万円前後かかることもあります。治療期間の目安は約6ヵ月で、2週間ごとに6〜8回、その後月1回のメンテナンスが推奨されます。繰り返し施術を行うことで、シミを徐々に薄くできる可能性があります。

ケミカルピーリングは、費用が抑えられ、ダウンタイムも少ないため、手軽に始められる治療法です。ただし、酸性の薬剤を使用するため、肌質やコンディションによっては痛みや炎症、かゆみが出る場合があるため、注意が必要です。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは、IPL(インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる光を照射して、メラニン色素にダメージを与えて浮き上がらせ、排出を促す治療法です。シミの改善だけでなく、肌の色ムラや毛穴の目立ち、ニキビ跡などの肌トラブルにも効果が期待できます。 レーザー治療より弱い光を使用し、ケミカルピーリングのように酸性の薬剤を使わないため、肌が弱い方でも受けやすい治療法です。

費用は1回1.5万〜2万円程度とやや高額ですが、波長の異なるフィルターを使い分けることで、シミの濃さや状態に合わせた施術が可能とされます。また、真皮層の繊維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促す効果も期待できます。

セルフケアでシミを予防するには

セルフケアでシミを予防するには

最後に、セルフケアでシミを予防する方法を解説します。日常生活に取り入れてみてください。

紫外線を防ぐ

シミを予防するためには、紫外線対策が欠かせません。紫外線はシミを作るだけでなく、既存のシミを濃くする恐れがあります。紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、UV-Aはしわやたるみ、UV-Bはシミの原因となるといわれています。シミ対策のためには、UV-Bを防ぐ日焼け止めを選びましょう。

日焼け止めを選ぶ際はSPFとPAに注目してください。SPFは「Sun Protection Factor」の略で、UV-Bを防ぐ度合いを示します。数値が大きい程効果が期待できるとされており、2から50+までの表示があります。PAは「Protection Grade of UVA」の略で、UV-Aを防ぐ度合を示し、PA+からPA++++までの4段階があります。

紫外線対策を徹底するためには、SPF50+の日焼け止めを選びましょう。また、日焼け止めは推奨使用量より少なく塗ると十分な効果が期待できないため、重ね塗りや塗り直してください。
日焼け止め以外にも、日傘やUVカット効果が期待できる衣服を活用して紫外線を防ぎましょう。屋内にいるときでも紫外線は影響を与えるため、こまめに日焼け止めを塗ることが大切です。

栄養に気を配る

シミの予防に効果が期待できる栄養素をバランスよく摂取することが大切です。シミ予防に役立つ栄養素は、以下のとおりです。

  • ビタミンC:メラニンの生成を防ぎ、シミを薄くする効果が期待できます。レモン、いちご、ブロッコリー、ピーマンなどに多く含まれます。
  • ビタミンA:メラニンの生成を抑える効果が期待でき、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、トマトなどに含まれています。
  • ビタミンE:メラニンの生成を防ぎ、ビタミンCの働きをサポートします。アーモンド、ほうれん草、アボカド、そばなどに含まれます。
  • L-システイン:メラニンの排出を促す効果が期待でき、牛肉、牛乳、さけ、大豆などに含まれます。

上記の栄養素が含まれている食品を積極的に取り入れることで、シミ予防の効果が期待できます。忙しい方は、自分の生活スタイルに合った方法で栄養を補給し、シミの予防に取り組みましょう。

肌をこすらない

シミの予防には、肌をこすらないことも重要です。摩擦はシミの原因となることがあるため、日常生活で以下の点に注意しましょう。

  • 洗顔:しっかり泡立てた泡で優しく洗顔し、肌に直接強く触れないようにしましょう。
  • 化粧:スポンジやブラシを使用する際は、肌を強くこすらないように気をつけてください。
  • クレンジング:拭き取るタイプではなく、オイルやジェルなど、摩擦が生じにくい製品を選びましょう。

スキンケアの過剰な摩擦や刺激は、シミとなる恐れがあるため、虫刺されをかきむしったり、ニキビをつぶしたりしないよう注意が必要です。シミのない美しい肌を保つため、肌に負担をかけないケアを心がけてください。

美白効果の期待できる化粧品の使用

美白成分が配合されている化粧品を使うと、シミを薄くすることが期待できます。メラニンの生成を抑える成分は、以下の成分です。

  • アルブチン
  • カモミラET
  • トラネキサム酸
  • プラセンタエキス
  • コウジ酸
  • リノール酸S
  • マグノリグナン

上記の成分は、メラニンの生成を抑える働きを持っています。また、以下の成分もメラニンの生成を抑える成分とされています。

  • ニコチン酸アミド:メラニンが肌の表面に現れるのを防ぎます。
  • ビタミンC誘導体:酸化を防ぐ機能が期待できます。
  • 4MSK: メラニンの排出を促します。

購入前に成分名を確認し、自分の肌に合った美白化粧品を選び、美しい肌を保ちましょう。

まとめ

まとめ

ここまでシミを消す方法についてお伝えしてきました。シミを消す方法の要点をまとめると以下のとおりです。

  • シミは、紫外線やターンオーバーの乱れにより生じるため、適切なケアを講じることが大切
  • 美容皮膚科でシミを目立ちにくくするためには、レーザー治療、ケミカルピーリング、フォトフェイシャルなどの施術を受けるのがおすすめ
  • セルフケアでシミを予防するには、紫外線対策、栄養バランスの取れた食事、肌をこすらないスキンケア、美白効果が期待できる化粧品(メラニンの生成を抑えられる化粧品)を使用しよう

シミは年齢や生活習慣によりできやすくなりますが、適切な対策を取ることで予防や改善が可能とされます。紫外線対策、栄養バランスの取れた食事、肌をこすらないスキンケア、美白効果が期待できる化粧品の使用を日常生活に取り入れて、シミのない美しい肌を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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