ラジオ波治療でしわ・たるみなどのケアをしようと考えている方は多いでしょう。
ラジオ波治療はメスを使う必要がないため痛みを感じません。そのため麻酔の必要もなく、身体の負担が大変少ないので繰り返し治療を行うことが可能です。
治療結果に関しても手術と遜色ない成績が報告されており、魅力的な治療方法の一つとして考えられています。
この治療は高周波の電磁波「ラジオ波治療」を身体に照射し、真皮下層に熱を加えることでコラーゲン線維を収縮させます。
そして、即時的に皮膚を引き締める治療法です。治療中や治療後のストレスが少ないことが特徴です。
しかしながらラジオ波治療って本当に安心・副作用はないの?と不安をお持ちではないでしょうか。
この記事では、ラジオ波治療の注意点やメリットを紹介します。この記事を読むことで安心してラジオ波治療が可能となるでしょう。
顔へのラジオ波治療に副作用はある?
ラジオ波治療による顔への副作用について考えてみましょう。ラジオ波治療は電磁波の一種とはいえ人体に悪影響を与えるようなことはありません。
副作用というより注意事項といったほうがよい程のものです。
赤みが出る
施術後約半数の人に赤みが出ることがあります。ただ皮膚の深部に熱エネルギーを作用させるためで、皮膚の表面がやけどをして痛むわけではありません。
この赤みは、時間の経過とともに消えます。個人差はありますが、たいていは数時間、多くの人は1日あれば治まります。
痛みがある場合は、治療後1〜2週間は強いマッサージは控えましょう。また不安があれば、クリニックに相談してみてください。
肌が乾燥する
施術後は熱が発生するため、数時間は顔に違和感が続き肌が乾燥することがあります。2〜3日はお肌の乾燥やツッパリ感を覚えることもあるでしょう。
そのため日焼けしたり、肌の調子がよくないときにラジオ波治療を使用すると、さらに状態が悪化してしまう場合があります。
肌のコンディションが悪い時は控えましょう。思ってもみない刺激やダメージになる可能性があります。
また治療前後は紫外線の影響を受けやすいため、外出する時は紫外線対策が必要です。帽子・日傘・ラッシュガードなどを使って対策するのがおすすめです。
顔へのラジオ波治療を受ける際の注意点
副作用について、赤みが出る・肌が乾燥することがあることがわかりました。次に、顔へのラジオ波治療を受ける際の注意点について説明します。
施術前後1~2時間は食事を控える
施術前後1時間は食事を控えたほうがよいでしょう。なぜなら、施術すると栄養を吸収しやすい体になるからです。
もし施術後に食事を取ると、必要以上の栄養を吸収することとなってしまうのでせっかくの効果が薄まります。
また、施術後は全身の血流が大変良くなっています。すぐに何か食べると胃や腸に一気に血液が集まり、全身をだるさが襲うようになるのです。この理由から施術後の食事は避けるべきです。
では2時間経過した後に食べるべき食事はどのようなものがいいでしょうか。
おかゆなどの消化しやすい食べ物がベストです。野菜や果物などもおすすめですがラーメン・揚げ物などの脂質が高いものは避けましょう。
施術後2~3日はバランスの取れた食事を心がける
施術後の食事はバランスが大事です。脂肪を燃焼させているため、食事に適切でない食物が入って来ないように気にする必要があります。
時間が経ってからなるべく脂肪燃焼が期待できて消化しやすいものを食べましょう。
- 納豆・豆腐などの大豆食品や、海藻類や魚
- お肉なら、赤身のモモ肉やヒレ肉
- お米は、玄米や雑穀類
しょうがや唐辛子などの香辛料をうまく取り入れることで、脂肪燃焼が促進されます。
炭水化物(パン・麺類)や高脂肪の肉(サーロイン・ロース・カルビ)・お菓子類・アルコールは口にしないようにしましょう。
水分を十分に摂取する
代謝の促進効果を高めるため、施術前後は水分補給をしっかりと行ってください。目安としては、1日1リットル〜2リットルです。
施術後は水分を多く飲み、血液に流れ出た溶けた脂肪や老廃物をなるべく早く体の外に出すことをおすすめします。
適量の水分を摂取して、体調を整えていくとよいでしょう。
顔へのラジオ波治療のメリット
ラジオ波治療は、水分と水分が触れ合って振動することで温かさを生み出します。肌に当てた時に表面より皮下脂肪に熱が伝わります。
体の中の水分を振動させ温める、電子レンジと同じ作りと考えてもいいのではないでしょうか。
コラーゲンが緩くなってくることで、熱で収縮され一体化されます。肌がしまった感じがします。このため、顔へのラジオ波治療がピッタリといえます。
しわ・たるみの改善
しわ・たるみの真皮にラジオ波治療を施術すると、熱でコラーゲン繊維がぎゅっと縮こまったようになります。そうすることで皮膚が引き締まり、顔を引き上げしわ・たるみにすぐ改善が見られます。
皮膚には自らもとに戻ろうという力があることをご存じでしょうか。熱で収縮したコラーゲンが修復される過程で、繊維芽細胞から新しいコラーゲンが誕生し、その状態が90日程続くのです。これが創傷治癒です。
治癒の過程で栄養と酸素を供給された繊維芽細胞はパワーアップし、コラーゲンの生産能力が向上するため、継続的なしわ・たるみ改善効果が期待できます。
即効的な効果が1〜2週間、持続的な効果が90日程続きますので、定期的な照射がおすすめです。
肌質の改善
ラジオ波治療は美顔器をはじめ、エステや美容医療にも使われている電磁波です。肌にラジオ波治療を流すことで、肌の中の水分を摩擦させてジュール熱を発生させます。
細胞の分解を促すため、脂肪燃焼やセルライト解消・代謝アップなどの痩身効果が期待できます。また、エイジングケア・美肌効果など、さまざまな効果が期待できるでしょう。
ラジオ波治療は体の内側からしっかりと温めてくれます。体温が高い程代謝が活発になるため、暖められた体は通常より代謝がアップしている状態となり、肌質が改善されるのです。
エイジングケア
もともと、病気の治療で用いられていたラジオ波治療は、主に、エイジングケア効果が期待されて美容医療にも導入されることとなりました。
ラジオ波治療ではラジオ波によって脂肪や水分を振動させ、この振動によって、身体の深部に熱エネルギーを発生させます。
体が温まることで筋肉がやわらかくなり、緊張をほぐしリンパの流れをスムーズにすることでエイジングケアが期待できるのです。
体温が低いと痩せにくい体質になりますが、熱エネルギーが身体の組織や脂肪に作用することでエイジングケアの効果がでます。
ラジオ波治療は身体の深部に熱を発生させるため、むくみの改善の効果も期待できます。
むくみが気にならなくなれば新陳代謝もアップし、老廃物の排出が促されるため、若々しい身体を保つことが望めるのです。
いつまでも若く見られたい・生き生きと過ごしたいと考えている方は、ぜひラジオ波を検討してみてください。
理想の自分に近づくチャンスになるでしょう。
ラジオ波治療の効果の持続期間
すぐに感じられる効果としては、肌が引き締まったような感覚を施術直後から14日程度感じられるでしょう。
持続期間は90日程度です。そのため90日に1回のペースで治療をすることを多くのクリニックでおすすめしています。
持続時間に関して心配がある方は、クリニックに相談してみてください。クリニックによっては、継続して受けられるようなプランが用意されている場合もあります。
顔へのラジオ波治療がおすすめな方
ラジオ波治療は細胞が活性化されるため肌質も改善され、乾燥や赤みや痛みのない肌荒れに対して効果があります。
顔にラジオ波治療を当てると、顔の筋肉が緩み血流がよくなるのでむくみやクマの改善が期待できます。また、凝り固まっている箇所に当てるとしわの改善の効果が期待できるでしょう。
たるみやしわが気になる方・顔のこけが気になる方・ダウンタイムのない施術を受けたい方に向いています。
たるみしわが気になる方
皮膚には自然治癒能力が備わっています。ラジオ波治療の熱で収縮したコラーゲンが修復される過程で、線維芽細胞から新しいコラーゲンが増成され、3ヵ月間程でコラーゲンの増成が期待できるのです。
これを創傷治癒と呼び、この創傷治癒の過程で線維あ芽細胞に栄養や酸素が供給されます。よって線維芽細胞が活性化し、コラーゲンの生産能力がアップするのです。
このため、持続的なしわ・たるみの改善効果が期待できるのです。しわやたるみによる毛穴が目立っている方、小顔効果などを望む方に適しています。
顔のこけが気になる方
多くの人が加齢とともに実感するのがこけが気になる現象です。原因はさまざまですが、特に多いのが老化による脂肪の減少です。人は年齢を重ねると皮下脂肪が減り、肌のハリや弾力が失われます。
すると皮膚がたるみ、頬がこけてしまう場合が少なくありません。ラジオ波治療は、皮下よりも下にある脂肪細胞を燃焼させる効果があります。体を温めることによってセルライトを分解するのです。
固くなってしまった脂肪をやわらかくするため、ラジオ波治療の熱で収縮したコラーゲンが修復される過程でこけを修復させます。
ダウンタイムのない施術を受けたい方
ラジオ波治療の施術直後にメイクが可能なくらいダウンタイムがありません。稀に赤みが残る場合がありますが、これはやけどではなく1〜2日でほぼ消失します。
真皮にラジオ波治療を照射するとコラーゲン線維が熱で収縮を起こします。コラーゲン線維が収縮することにより皮膚が引き締まるのです。
この効果は即効性がありますが、一次的なもので、1〜2週間程でもとに戻ります。ダウンタイムのない施術を受けたい方にはピッタリです。
まとめ
顔へのラジオ波治療に副作用があるかという疑問がありますが、ラジオ波治療は電磁波の一種とはいえ人体に悪影響を与えるようなことはありません。副作用というより注意事項といったほうがいいでしょう。
ラジオ波治療と呼ばれる高周波の電磁波を照射することで、さまざまな美容効果が期待できる治療方法です。
治療の効果は、肌のたるみ・しわ・しぼみの改善などさまざまです。治療することで、若々しい肌となる効果が望めます。
たるみ・こけなどの肌トラブルに悩まされている方は、ラジオ波治療を受けて改善を目指してみましょう。
参考文献