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ハイフのやりすぎは危険?やりすぎによるリスクやメリット・デメリットも併せて解説します

ハイフ やりすぎ

メスを使わずにリフティング効果が期待できるハイフ(HIFU)は、フェイスリフトの手術と同じようにSMAS筋膜への働きかけが可能な施術です。

ハイフの効果の継続期間は半年〜1年程度といわれており、その中でも良い状態が保てる3〜6ヶ月ごとに定期的な施術を受けることで効果が持続します。

リフトアップ効果を得られるならさらに頻繁に利用したいと思う方もいるかもしれませんが、ハイフのやりすぎにはリスクも伴うのです。

そこでこちらでは、ハイフのやりすぎによるリスク・ハイフのメリットやデメリットなどについて詳しくご紹介していきます。

ハイフのやりすぎは危険?

考える女性

ハイフ(HIFU)とは「High Intensity Focused Ultrasound」の略称で、高密度焦点式超音波を照射して行うリフトアップの施術のことをいいます。

高密度の超音波をターゲットの部位に照射することで肌が引き締まり、リフトアップ効果が望めます。

また、高熱で刺激することでターゲットにある古いコラーゲンが破壊され、元通りにしようとする働きによってコラーゲンの生成が促される点も特徴です。

肌のたるみ・ほうれい線・しわといった肌悩みの改善が期待できることから、ハイフの施術を受けてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

ハイフは一度施術を受けても半永久的に効果が持続するものではないため、定期的に施術を受ける必要があります。

しかし、高い頻度で受けるほど効果を得やすいわけではありません。

エイジングケアにも効果が望めるハイフですが、実はあまりやりすぎると逆に老けて見える原因にもなるため注意が必要なのです。

ハイフをやりすぎるとどうなる?

はてなマークを持つ女性

リフトアップ効果が期待できるハイフを、高い頻度で受けたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、ハイフをやりすぎると思わぬトラブルを招く可能性があるため、適切な頻度で受けるようにしましょう。

ハイフをやりすぎるとどのようなリスクがあるのか、詳しくみていきましょう。

顔がこけてしまう

ハイフの施術に使う機器によっては、脂肪細胞に直接熱刺激を与えて脂肪細胞の分解や除去などを促す効果も期待できます。

この効果は小顔効果につながる一方で、脂肪が必要以上に減ると頬がこけてしまうことがあります。

まだハイフの施術が必要ない若い方が施術を受けると、頬がこけて余計に老けて見えてしまうため注意しましょう。

エイジングケアのために受けたハイフの施術で余計に老けて見えてしまうといった結果にならないように、適切な頻度で受けるのが大事です。

肌の老化が進む可能性がある

首まわりを気にする女性

ハイフをやりすぎると、余計に老化が進んでしまう可能性があるため注意が必要です。ハイフで熱刺激を与えることで脂肪細胞が減少し、肌のたるみが起こることがあります。

もともとあまり顔の脂肪が多くなかった方の場合は、特にたるみの危険が大きいため注意しましょう。

肌の状態やハイフの施術を受ける頻度について、不安があればクリニックへの相談をおすすめします。

ハイフのメリット

OKサインのジェスチャーをする女性

ハイフはリフトアップしたい方に多く選ばれている施術なので、受けてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

実際に施術を受ける前に、メリットを詳しく知っておきましょう。

エイジングサインに効果的

年齢を重ねると、ほうれい線・目尻のしわ・ゴルゴライン・マリオネットライン・おでこのしわなど、いわゆる「エイジングサイン」に悩む方が増えてきます。

SMAS筋膜までアプローチが可能なハイフにはたるみ改善効果が期待できるため、エイジングサインが気になっている方に向いている施術です。

SMAS筋膜とは皮下組織の深部にあり、肌を支える土台となっている組織です。

進行したたるみは肌表面でなくSMAS筋膜に大元の原因があるといわれています。そのため、皮膚の表面や浅い部分へのアプローチではたるみの根本的な解消にはつながりません。

実際、フェイスリフト術では主にSMAS筋膜へのアプローチが行われ、リフトアップに高い効果を発揮しています。

ハイフではメスを使わずにフェイスリフト術のようなSMAS筋膜へのアプローチが行えるのです。

施術直後でもメイクができる

コスメ

クリニックで受けられる美容の施術メニューの中には、施術を受けたあとしばらくメイクができないものもあります。

仕事柄メイクができないと困る方や、メイクをしていないと施術を受けたことが周りにばれるのではないかと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

しかしハイフの場合は、施術後すぐにメイクができます。帰宅時にメイクが可能なのもメリットの1つだといえるでしょう。

小顔効果が期待できる

ハイフには肌のリフトアップ効果が望める施術ですが、小顔効果も期待できるといわれています。

ハイフの施術を受けると、熱刺激によってリンパの流れが良くなって組織の代謝が促進されるため、むくみの軽減や脂肪の代謝アップが期待できます。

それにより、結果的に小顔効果も望めるといわれているのです。

また、肌がリフトアップしてフェイスラインのたるみがすっきりすることで、これまでより小顔に見えるケースもあるでしょう。

施術の痛みが少ない

美容イメージ(女性)

ハイフはもともとがん治療のために開発された技術で、その後美容医療向けに開発が進められてきました。

外科的なリフトアップ術に比べて術後の痛みは非常に少ない一方で、以前は施術中に麻酔を必要とするなど痛みを伴う側面もありました。

ハイフによる痛みは照射温度が高すぎるために熱感を強く感じることが原因です。最新のハイフ用機器では、コラーゲン再生に必要な最低限の温度での照射が可能になりました。

これにより、従来に比べて施術中の痛みが大幅に緩和されたのです。

ダウンタイムが少ない

ハイフの施術はダウンタイムがほとんどないという特徴があります。

ハイフの施術では高密度の超音波を照射しますが、基本的には皮膚の表面や周辺の組織が傷つくことはほとんどありません

仕事の都合などでダウンタイムが長い施術は受けられない方や、クリニックで美容の施術を受けたことを周りに知られたくない方にも受けやすいといえるでしょう。

施術を受けた際に熱の影響で赤みが出ることがありますが、これは熱傷とは違い、長くても2〜3日で落ち着いてくることが多いです。

施術直後からメイクをすることができますが、マッサージなどによる強い摩擦や紫外線は避けるようにしましょう。

また、施錠当日は発汗作用を避けるためサウナ・飲酒・激しい運動なども控えましょう。

ハイフのデメリット

メリットとデメリット(イメージ)

ハイフにはメリットがある反面、いくつかのデメリットもあります。施術を受ける前に、デメリットについても知っておきましょう。

肌が乾燥する

鏡を見て肌に悩む女性

ハイフの施術後は、熱刺激の影響で肌が乾燥しやすくなります。さらに、施術後は肌がデリケートな状態になっているため注意が必要です。

乾燥が続いている間は、普段よりもしっかりと保湿ケアを行うようにしましょう。その際、コットンなどで肌を強く擦ったり、クリームを強い力で塗ったりするのはおすすめしません。

ハイフの施術後は、デリケートな状態の肌に刺激を与えないように優しくスキンケアを行うようにしましょう。

また、肌の乾燥対策には外側からのケアだけではなく内側からのケアも大事です。意識してこまめに水分を摂ることをおすすめします。

副作用のリスクがある

ハイフの施術によって、まれに熱傷などの副作用が出ることがあります。また、諸外国では擦り傷・発赤・痛み・水ぶくれなどの報告もあるようです。

ハイフの施術経験が少ないクリニックで施術を受けてしまうと、副作用が出る可能性が高まってしまいます。

ハイフの施術は、信頼して任せられるクリニックで受けるようにしましょう。

また、どのような機器を使用しているかも重要です。

ハイフの施術で使用されるのは日本では薬機法の承認を得ていない未承認医療機器です。海外では承認されているものの、国内において承認されている医療機器はありません。

安定して適切な温度で照射でき、部位や目的に応じてカートリッジが細かく交換できる機能がついた機種が良いでしょう。

例えば「ウルトラセルQ+」という機器ではカートリッジによって、コラーゲン生成の促進・脂肪燃焼促進どちらに特化するかが選べます。

施術を受けるクリニックを選ぶ際に使用機種を事前に確認しておけば、より安全で満足のいく施術が受けられます。

ハイフでよくある副作用の症状

困って悩んでいる女性

ハイフは、基本的には皮膚の表面が傷つくことはなく、見た目にはほとんど変化がありません。しかし、まれに副作用が出ることもあります。

ハイフの副作用にはどのようなものがあるかみていきましょう。

赤み・腫れ

ハイフの施術では高熱が発生するため、熱の影響で赤みが出ることがあります。赤みの出やすさは、体質やハイフの出力などによっても異なってくるでしょう。

熱の影響による赤みは、通常は長くても2〜3日で落ち着くのが一般的です。

また、まれに腫れが出ることもあります。出力が強すぎた場合などに起こりやすいため、適切な出力で施術してくれる信頼できるクリニックで施術を受けましょう。

熱傷・炎症

肌トラブルに悩む女性

ハイフの施術では、まれに熱傷が起こることがあります。出力が適切ではなかった場合などに起こりやすいと考えられるため、施術者の技術力の低さが原因のケースもあるでしょう。

熱傷は、ひどい場合には治るのに数ヶ月かかってしまうケースもあります。安いからといって、安易にエステサロンで施術を受けると肌トラブルが起こりかねません。

経済産業省はエステサロンでのハイフの施術に対して注意喚起を行いました。これを受けてエステ業界の主要団体では自主的にハイフの施術を禁止しています。

ハイフの施術は経験や症例が多く、安心して任せられるクリニックにお願いしましょう。

また、諸外国においては擦り傷・発赤・痛み・水ぶくれ・乾燥等が報告されています。その点も理解したうえで施術を受けるようにしましょう。

まとめ

女性の美容イメージ

メスを使わず、少ない痛みでリフトアップが叶うハイフは多くの女性のお悩みを解決してくれることでしょう。

一方で、やりすぎは肌を痛めてしまいます。また、まれではありますが副作用などの心配もあります。実績のあるクリニックを選び、リスクを抑えましょう。

また、ハイフは自由診療のため、公的な保険は適用されません。ある程度余裕を持った予算を組んでおけば安心です。

デメリットや費用について納得した上で最適な施術を受けられるよう、自分に合ったクリニックを見つけましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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